房総最後の113系 長野への旅立ち
2011(平成23)年10月15日(土)

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2011(平成23)年10月15日(土)
房総の、そしてJR東日本最後の113系が
廃車回送を兼ねた団体臨時列車として
長野に向かって旅立ちました。

JR東日本千葉支社が企画した
「さらばスカ色113系 房総から長野へ」というツアーで
前日に幕張車輌センターで113系清掃体験
ホテルスプリングッス幕張に宿泊後
津田沼10:15発の113系で越後湯沢14:36着
そこから参加者は直江津まで「ほくほく線経由特急はくたか」で先回り
上越線宮内を廻ってきた113系に
直江津18:25発で再乗車して長野20:36着
その後新幹線で帰京というものでした。


筆者はこの列車を
幕張車輌センターと津田沼駅で見送ることにしました。

幕張車輌センター脇の幕張本郷駅総武緩行線ホーム。
113系の最後の雄姿をカメラに収めようと
鉄道ファンが集まっていました。

マリ116編成

東京方(画像手前)から
クハ111ー2049
モハ112ー2094
モハ113ー2094
クハ111ー230
の4両編成
元湘南電車の車輌で
東海道線から113系が撤退した際
房総に転属してきた車輌です。

クハ111−2049の形式番号・・・
千マリの表示・・・

幕張では当たり前だった113系の
最後の編成・・・

しばらくすると116番編成は
「プォ〜ン」と長めに警笛を鳴らして
津田沼駅に向かって
ゆっくりと動き出しました。

まもなく転属が噂される211系や
新鋭209系に見守られて
幕張車輌センターを後にします。
もう 113系は戻ってきません。

幕張車輌センターから
113系が全て撤退する瞬間です。


津田沼駅は、多くのファンで賑わっていました。
その多くが筆者の世代と少し上の方々。
青春時代 通学や通勤に
そして三浦半島や房総半島での
「海辺デート」などで113系に乗っていた世代
ということでしょうか?

2番線で発車を待つ113系。
かつてはありふれた風景でした。


さっき降り始めた霧雨が少し強くなってきました。
しかしみんなお構いなしで撮影し、113系の別れを惜しんでいます。

10:15
いよいよ出発です。

安全上の配慮ということもあってか
発車の際には「プォ〜〜〜ン」と 長めの警笛が鳴らされました。

「ゴトッ」と113系が動き出すと
誰かが「ありがとう!113系!」と叫びました。
みんな口々に「ありがとう113系!」と・・・
そして拍手。とまらないシャッター音・・・

113系はゆっくりと速度を上げていきます。


幼少期の夏、親戚一同で逗子へ行くために
東京駅地上ホームから乗った横須賀線の113系・・・
逗子での増結風景に魅了された、幼少期に見た113系・・・

学生時代、毎日新小岩から千葉まで利用した、総武快速の113系・・・

仲間とワイワイ乗った房総の113系・・・

慣れないスーツを着てカミサンの実家に初めて行った時
緊張しながら乗った内房線の113系・・・

撮り鉄仲間のみなさんと何度も撮影に出かけた房総の113系・・・


カタン コトン
目の前をたった4両の113系が、ゆっくりと走っていきます。


房総最後の113系は、津田沼駅を後に、
総武快速線を東京方面に向かって去っていきました。
遠ざかるMT54のモーター音・・・

一瞬
あの頃の総武快速線の風景を思い出しました。

入れ替わるように
緩行線のE231系が向こうからやってきます。

霧雨は幾分強くなってきました。

「いつもお世話になっているSatokawaさん」は
長野で最後の113系を撮影する とのこと
「向こうは晴れているといいな」
そんなことを考えていたら
さっき113系とすれ違ったE231系がホームに入ってきました。


「駅ソバでも食べて帰るか」
筆者はホーム中ほどの階段に向かって歩き始めました。

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